マイクロソフトが企画して、その後、日本ではアスキーが受け継いだ、パソコンの共通仕様です。MicrosoftXの略と言われていました。
松下電器・ソニーを中心として、NEC以外のほとんどのパソコンメーカー・家電メーカーが参加し、パイオニアからはレーザーディスクとつなぐもの、富士通からは自社主力パソコンとつなぐものなど、実験的な機種も発売されました。
当時主流だったNECのPC-8800シリーズより安価で、テレビをディスプレイとして使うことができ、内蔵BASICがスプライトを採用するなど、ゲームを作るのに便利な機能が標準搭載されていたため、中・高生を中心に、雑誌『MSX Magazine』(アスキー)、『MSX・FAN』(徳間書店インターメディア)を主な発表の場として、ホビーとしてのプログラミング人口拡大に一役買いました(MSX専門誌はもうひとつありましたが、誌名も出版社も失念)。
また、家庭用ビデオゲームの主流がパソコンからゲーム専用機へ移行する過渡期的存在としての意味もあります(こちらの方が大きい)。
ファミコンの台頭とともに廃れ、PC-8800シリーズやPC-9800シリーズまで廃れるに至って、若年ホビープログラマーは行き場を失ってしまいました。
ヨーロッパでも、けっこうメジャーなところまで行ったようです。
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