赤い帽子は二つしかないから、もし、前のふたりがふたりとも赤い帽子を被っていたら、いちばん後ろの男は自分が白い帽子を被っているとわかるはずだ。ところが、彼はわからないと答えた。ということは、前のふたりの内、少なくともひとりは白い帽子を被っていることになる。
 ここで、もし、いちばん前の男が赤い帽子を被っていれば、真ん中の男は自分が白い帽子を被っているとわかったはずだ。ところが、真ん中の男もわからないと答えた。したがって、いちばん前の男の帽子の色は赤ではない。すなわち白である。

上の説明ではわからないという方は、以下をどうぞ。

 前のふたりが被っている帽子の色の組み合わせは以下の4通りしかない。
  1. 赤赤
  2. 赤白
  3. 白赤
  4. 白白
 もし、赤赤が正解なら残りは白い帽子しかないから、一番後ろの男は自分が白い帽子を被っていたとわかるはずだ。ところが、男はわからないと答えたのだから「赤赤」は正しくない。
 残りの3通りの内、いちばん前の男が赤い帽子を被っているのは「赤白」しかない。したがって、真ん中の男は、前の男が赤い帽子を被っているのを見れば、「赤白」が正解だとわかり、自分が白い帽子を被っているとわかったはずだ。ところが、真ん中の男は「わからない」と答えたのだから「赤白」は正解ではない。
 そうすると、残りは「白赤」「白白」の2通りしかないが、どちらにしても、一番前の男は白い帽子を被っているということになる。


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